恋に落ちる二人の親がどちらも、自分の価値観を子供に押し付けている点は共通している。聴いたことのある曲がない、という人のほうが少ないのではないか。・生活を楽にしたいがために価値観を歪めた継母・思ったより意地悪でもなく笑いを誘う義姉たち・自由恋愛を求める王子と抑圧する父王・自らドレスらしき物を制作するも着ることのないシンデレラという感じ。たぶんオリジナル曲(門番のラップ)を挟んでQueen「Somebody To Love」を、評判の悪い王子と聖歌隊&近衛兵らが熱唱。ここまでで開始24分なのだが、分かりやすくて聞き覚えがあるので入りやすい。物語は単に童話をなぞっておらず、人物像が変わっていて良い。加えてキャストの質も高い(継母はイディナ・メンゼル!)ので期待させられる。また、女性が商売をするのは恥ずべきことという価値観が提示されるので、古い価値観との闘争あるいは融和もテーマかも知れない。なかなか面白い選曲だと思う。その期待通り、洗濯物を干していたメンゼルと義姉たちがマドンナ「Material Girl」を熱唱してくれるのだから、なんとも今風にしたって弾けきっている「シンデレラ」である。主人
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