ジャズアルバムと言えるものの、R&B、Funk等のエッセンスが織り交ぜてある所は、この時代のアーティストとしての特徴である気がする。友人であるDonny HathawayやLeroy Hutson等と共にハワード大学出身のアーティストであるが、前者2人のような、繊細なアレンジや音楽理論を駆使した音作りは特に見当たらない。だけれど、このアルバムを聴いて驚くほど彼女が好きになった。難しいことをするのではなく、敢えて自分が出来る事に自信と誇りを持って聴かせる。アレンジは至ってシンプルでありながら、完成度は物凄く高い。どうしても"Killing Me Softly"のイメージが強い彼女ではあるけれど、デヴュー当時はJazzシンガーという路線であり、あまりポップス要素は弱い作品ではある。歌声に関しても、他の女性ソウルシンガー達と比べてみても、あまり特徴的な部分は見当たらない所もある。どの曲も深い味わいのある楽曲ではあるけれど、ソウルというものを意識した"Compared to What"や"Tryin' Times"が僕は気に入っている。Roberta Flackのデビューアルバム。そんなスタン
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